深園の少女譚(しょうじょたん)

団員番号18番   小野彩華

オノ サイカ


<制作風景・大学アトリエ内>


作品は左より

「キミの囀り」 F10号(530mm×455mm)/油彩・パネル

「ひめどり」 SM号(227mm×158mm)/油彩・パネル

「貴女が僕らにかけた魔法」 F100号(1620mm×1300mm)/油彩・パネル


深園の少女譚=小野彩華

<キュレターズ・ステートメント>



小野彩華(オノサイカ)の見る「少女」は、もう一人の自分であり、友人であり、隣人であり、街ですれ違う他者であり、メディアを通じての情報であり、サブカルチャーに登場する2次元のキャラクターである。


周囲に存在する、多様な関係性の「少女」を小野は、一度、解体し「深園の少女譚」として作品に再構築する。

深園は、彼女の中にある美の絶対領域であり、物語の舞台だ。小野が紡ぎだす物語は、ifであり
fictionでありながら、彼女のフィルターを通して結晶化されたreal 世界でもある。


少女が内包する多様な「セイ」=<生・清・聖・性・静・正・盛・勢・誠・・・>を見つめ表現する事は、小野が社会に発する<一人の少女>としての問いかけなのかも知れない。


画歴(活動歴)

1996年 千葉県出身
2016年 中山アカデミーARTアワード特別賞

2017年 第93回白日会 入選
      中山アカデミーARTアワード受賞作家展 銀座アートもりもと

2018年 東京造形大学絵画専攻領域 卒業